“恋”をすると、人は何を得るのか/ 日向坂46『ドレミソラシド』歌詞の意味と考察

日向坂46,歌詞解説・考察

女性アイドルらしい、爽快で甘酸っぱい楽曲とSNSでも話題となった「キュンキュンダンス」でお馴染みのデビューシングル「キュン」が歴史的な大ヒットを遂げた、今まさに人気絶頂のアイドルグループ「日向坂46」
今回は、そんな彼女達の2ndシングル「ドレミソラシド」の歌詞解説をしていきたいと思います!!

2019年7月に発売されたということもあり、夏らしく爽やかな曲調と、MV内で彼女達が披露し「キュン」に続いて、またまたSNS上でも話題となった”ドレミダンス”が非常に印象的な楽曲となっています。また今作は2019年の日本レコード大賞の優秀作品にもノミネートされた作品で、彼女達にとっても非常に大切な楽曲の1つと言えるでしょう。

日向坂46

ドレミソラシドとは

そんな「ドレミソラシド」、タイトルを見てお気付きの方もいるかと思いますが、ド・レ・ミ…と気持ちよく音階通り進むタイトルなのかと思いきや。

そうです。「ファ」がないのです。

なんでそんな気持ちの悪いことをするんだ!!とお思いの方もいらっしゃるでしょう(僕だけかな)。
ですが、秋元先生のことですから、何か仕掛けがあるはず。その謎をこれから一緒に考察しようじゃありませんか!!

そんな「ドレミソラシド」では、作詞を秋元康、作曲は野村陽一郎がそれぞれ担当しています。このお二人は、デビューシングル「キュン」でも共演しており、2作連続でのタッグとなりますが、今回も「キュン」のような甘酸っぱい恋愛がテーマとなるのでしょうか。

誰もが一度は経験する青春時代。日向坂46は、そんなノスタルジックな感情を燻るのが本当に得意なアイドルグループだと思います。今楽曲は“夏"×"ノスタルジック"の共演。歌詞にはいつも以上に深い意味が込められているのではないでしょうか。

そんな「ドレミソラシド」の魅力、歌詞に秘められたメッセージ、そして皆さんも気になっておられるタイトルに秘められた謎を徹底解説していこうと思います。皆さんも是非こちらを参考に歌詞の意味を御自身なりに読み解いてみてください!!

始まりはドレミ、その正体

Oh Oh Oh…

ドレミ ドレミ ドレミ
 レミ ドレミ ドレミ
ドレミ ドレミ ドレミソラシド

ドレミ ドレミ ドレミ ソラ ドレミ ドレミ
ドレミ ドレミ ソラシド

出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

気づかなかった 胸に刺さってた
いつの間に ドレミの矢に射抜かれたんだ
友達だって 油断してた
なぜだろう 今までと違う感情だった

Oh Oh Oh…

出典:ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

冒頭、今楽曲の始まりはイントロや間奏部分にて繰り返し現われる“ドレミ"の歌詞で始まります。
歌詞全体から考察する限り、「ドレミソラシド」青春時代の恋模様を歌った楽曲であることは皆さんもお気付きかと思いますが、いったいどのような恋模様が描かれているのでしょうか。
また「ドレミソラシド」というタイトルの意味、「ファ」を使わない意図はどのように解明されるのでしょうか。

イントロ後のAメロでは“友達だって 油断してた"、そんな誰かと主人公の関係性の変化について表現されています。その始まりは一目惚れや、ゆっくりと育まれてきた片想いなどではなく、気付けばドレミの矢が胸に刺さっていた、主人公にとって思いもよらない変化、つまり恋に落ちる様子だったようです。

今まではただの友達だと思っていた相手が、ある日突然、何かのキッカケで恋愛対象に変わってしまうわけですから。この感情の答えが分からない主人公が、心に芽生えた“今までと違う感情"に戸惑ってしまうのも無理はありません。

さて、ここで。
早速登場した“ドレミ"という表現ですが、様々な歌詞解説サイトやブログなどでは、知らない同士から友人になる段階単なる友人同士を表現する例えとして解釈されている方も見受けられましたが、個人的には、ここでの“ドレミ"の表現は、恋の始まりの音ドキドキに似た胸の高鳴りを表現しているのではないかと現段階では仮定できます。(誤解の無いよう言っておきますが、勿論解釈は人それぞれで、これらの解釈が間違いだという事例として引用しているわけでは決してありません。)

ドレミ=一つの感情や答えというよりは、何とも形容しがたい、恋の始まりの段階を“ドレミ"という表現で含みを持たせて色々な解釈が出来るようにしているのではないかと思うのです。

皆さんも恋をしている時のドキドキ感や高揚感は経験があるものの、それを100%他者に伝える表現と言うのは中々持ち合わせていないと思います。ですから、今回のように大まかに、でも皆さんにも思い当たるこの経験“ドレミ"という名をつけたのではないかと僕は感じました。

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“日常"が変わる

横断歩道 渡ってる時
君からドレミが聴こえて来たんだ
日常はいつも昨日と同じで
ドラマティックなことなんて起きないのに…

出典:ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

横断歩道を渡るいつもの風景。そんな日常のワンシーンは昨日と同じはずだったのに、ただ一つ違っているところがあります。それは「君」の傍に居ると恋の始まり予感しているであろう“ドレミ"の音が確かに聴こえてくること。

何かがキッカケで「君」を意識してしまった主人公は、昨日までの何もなかった2人を装うことに必死。
そうとは知らないはずの「君」が自分をどう思っているのかは分かりません。あるいは友達だったからこそ、今更恋をしたところで“ドラマティックなことなんて起きない"と表現し、半ばこの恋を諦めている様子も伺えます。

ここで登場してくる横断歩道。皆様もお気づきかと思いますが、このキーワードこそがまさに今作のタイトル「ドレミソラシド」を表現しているフレーズになっているのです。
横断歩道は真っ黒なコンクリートの上に白い線でペイントされていますよね。これって何かに見えませんか?

そうです。音楽を奏でるのに欠かせないピアノの鍵盤です。
今作では恋の始まるキッカケの場所である、横断歩道ピアノの鍵盤(ドレミファソラシド)に擬えているわけです。勿論通常の鍵盤は、横断歩道のように白と黒が交互に並ぶことはありません。ですがそこからタイトル通りに「ファ」を除いてみると、下記の画像のようになり、横断歩道に似た鍵盤(音階)が出来上がるというわけです。

画像引用元 : Twitter
セイ@日向沼へようこそ 様

なるほど。秋元先生はこれを想定してタイトルから「ファ」を抜いたわけですね。いやー。すごい発想力です。
ですが、これだけですとタイトル横断歩道の結びつきは出来ますが、、、
「ファ」が頻繁に使われないのには、まだ何か秘密が隠されていそうですね!!引き続き解説していきましょう!!

確信

ある日 偶然 もしかしたら自分は恋をしてるって知って
僕は急にどういう態度で君に接すればいいのかな
ドレミ ドレミ ドレ

出典:ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

これまではただの友達だった「君」という存在が日に日に大きくなり、実は恋をしているのだと自分の中での疑念が、とあるタイミングで確信に変わる主人公。そのせいで「君」を意識するあまり今までと同じような態度で接する事が出来ないようです。

友達のままで居たいような。恋人になりたいような。そんな複雑な心境が主人公を困らせているのでしょう。
そんな気持ちとは裏腹に、恋が加速していくような音として“ドレミ ドレミ ドレ"という音が主人公の胸に鳴り響くのでした。

「好き」ということは

こんな好きになると思っていなかった
夢中になるなんて生まれて初めてさ
一日中 うわの空 君を想うと何だか切なくなる

こんな好きになると思っていなかった
一生分の“好き”を使い果たしそうだ
口に出せない言葉 飲み込んだまま
ドレミが止まらない 経験不足の恋さ

出典:ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

1番サビでは、そんな主人公の好きという気持ちが全面に押し出されています。

“夢中になるなんて生まれて初めてさ"
“一日中 うわの空 君を想うと何だか切なくなる"

これはもう完璧に恋に落ちてしまってますね(笑)
これまでの様子からというものを初めて体験したであろう主人公は、ここでいくつもの感情を手にします。

「君」を想い、夢中になれる嬉しさ。と同時に。
「君」に振られ、そして失い、友達ですら居られなくなるかもしれないという不安からくる切なさ

そして誰かを好きになるということはこういうことなのか、と初めて知った主人公は、自身の恋の経験不足を嘆きながらも「君」を想う胸のドキドキ、「ドレミ」の音を抑えることが出来ません。

今の主人公には、きっと成功する喜びよりも失敗して「君」を失うかもしれない不安の方が勝っているのでしょう。
“一生分の“好き”を使い果たしそうだ"なんて、「君」への想いを言葉にすることが出来ず、ただただ飲み込んで胸にしまい込んでしまうのでした。この切ない恋はどのような結末を迎えるのか。2番へと続きます。

精一杯

ドレミ ドレミ ドレミ レミ ドレミ ドレミ
ドレミ ドレミ ドレミソラシド

ドレミ ドレミ ドレミ ソラ ドレミ ドレミ
ドレミ ドレミ ソラシド

出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

風が過ぎるように 一瞬だった
いきなり ドレミにやられてしまった
慣れてない僕はどうすればいいのか
ぎこちなく君を見て微笑(ほほえ)んでいた

出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

間奏をはさみ、2番Aメロでも、また「ドレミ」という表現が使われています。
先に述べたように、今楽曲内では恋の始まりを予感させる恋のときめきを表現している「恋に関する何かを現すもの」という、非常に曖昧な意味合いで使用されていますが、ここでは「ドレミ」「君」(もしくは君のある言動)と解釈しても良いのではないでしょうか。

“風が過ぎるように一瞬だった"と、ただの友達だと思っていた「君」の予期せぬ言動が主人公の心には強く残り、それがいつしか恋心へと成長していったようです。
ですが、1番サビでは襲い来る不安から「君」に気持ちを伝えることを諦めてしまっている主人公。
それでも「君」との友人関係までもをなかった事には決してしたくないはずです。

恋をしなければ、こんな葛藤も無かったのでしょうが、何せこんな時にどうやって平静を装えば良いのか、主人公には分かりません。そんな様々な想いを悟られまいと、ぎこちないながらも、笑顔で大好きな「君」を見つめることが今主人公に出来る精一杯。それをこの2番Aメロでは表現しているのだと思います。

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ありえないはずの恋

まさか 一番 ありえないと思ってた君に恋するなんて
僕がちょっと恥ずかしくなってぶっきらぼうな態度とっちゃいそう
ドレミ ドレミ ソラ

出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

友達として、きっと大切な存在だったはずの「君」異性として意識していまう主人公。
普通であれば、このあたりの相手を好きになった理由恋に落ちていくまでの過程を表現して共感を得るのが王道の恋愛ソングのように思えますが(日向坂46の楽曲の中でも「キュン」なんかは、まさにその代名詞と言っても良いでしょう)

これまでの歌詞を振り返ってみると、今楽曲では、あえてそこを省いて誰かを好きになる一人の人間の気持ちやその様子にフォーカスを当てて表現しているのがよく分かります。恋の様子というよりは恋する人間の様子の理解が今作では重要なのかもしれません。

そんな主人公は、好きな相手を前に恥ずかしさを隠すのに必死な様子。
それは「君」を好きという単純な恥ずかしさ、そしてありえないと思っていた相手に恋をしている自分自身の変化にも少し恥ずかしさを覚えてしまい、ついぶっきらぼうな態度をとってしまいそうなのではないでしょうか。

好きという気持ちがバレないようにと、強がってしまうのは、小学生が好きな子をつい虐めてしまうというのに似た感じでしょうか。なんか少し気持ちは分かりますが、すぐにやめた方が良い。嫌われちゃいます(笑)

そんな、自分に素直になれない主人公の心に、1番では“ドレミ ドレミ ドレ"と表現されていた部分が、“ドレミ ドレミ ソラ"と変化して聴こえているようです。これはおそらく2人の関係性が以前よりも進展している様子、もしくは主人公,「君」のどちらかの前向きな気持ちの変化音階を上げることで表現しているのではないでしょうか。2番サビに続きます。

そんなに悪くない

だってそんなことは想像できなくて
出会ったばかりの僕たちに戻るのか?
知らないうちにこっそり 催眠術を かけられたみたいさ

だってそんなことは想像できなくて
だから人生はきっと面白いんだ
うまくいくかどうかは わからないけど ドレミを楽しもう

片想いは無意識さ

出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

2番サビに入っても、未だに自分の気持ちに正直になれず、“催眠術をかけられたみたい"「君」に恋をしたのが未だに信じられない様子の主人公。
告白をして、成功して、付き合って、恋人同士になる。“そんなこと"というのは、そうした幸せな2人の未来を表現しているのでしょう。

かと言って、今更出会ったばかりの友達同士の2人に戻れるか、この恋が実るのかどうか、どちらにしても2人の関係が“うまくいくかどうかは わからないけど"と、自信の無さも伺えます。

それでもやはり、“そんなこと"を想像していく内に、自分が出逢ってこなかった、想像出来なかった出来事=悪い・怖いだけではなく、面白い、そんなに悪くないとさえ思えるようになっているのではないでしょうか。
この恋(ここではドレミ)を通じて、きっと主人公の心が成長していったのでしょう。

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“ファ"に込められた意味

君と出会うまで 何かがいつも足りなかった
何となく 違うなとピンと来なかったんだ
(フィーリング)
それは理屈じゃなくて
(スキップしてる)
本能なんだ ドレミの“ファ”

出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

もっと好きになって 何が変わるんだ
昔の二人には戻れないと思う
恋はいつも突然 ドレミの“ファ”をすっ飛ばし(て)来るんだ
ドレミ ドレミ ドレ

出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

2番サビ後のCメロです。先に記述した通り、「ドレミソラシド」では、主人公が「君」どこを好きになったのか、その辺りの理由は明確にはされていません。それでも振り返ってみれば、主人公は「君」と出会うまでいつも何かが足りない気がしていたようでした。ですがその答えが「何か」、主人公には未だ分かりません。

それでも「君」と出会い、恋をすることで自分の中に潜む感情や日常の景色にさえも「何か」特別なものに感じられる(ここでのそれにあたる部分)ように成長した主人公。それが何なのか、はっきりと表現は出来ませんが、

“恋はいつも突然 ドレミの“ファ”をすっ飛ばし(て)来るんだ"

と表現されているように、恋愛の定義(理屈)を理解するよりも理屈をスキップして訪れるのが恋であり、それこそが恋をした人間だけが気づける本能であると主人公は理解したのです(本能=心の動きを表す情動と解釈して頂けるとより分かりやすいかと思います)

そしてようやくここで、歌詞に秘められた“ファ"の正体が分かります。
つまり“ドレミ"と続けば“ファ"が続くという、何となく皆さんの頭にもある固定概念(理屈)、そういった常識を飛び越えて突然訪れる、唐突で予測のつかないものこそが恋であると、これまでの歌詞であえて“ファ"を抜くことで表現したのではないでしょうか。

またそんな主人公に今まで足りていなかった、人を好きになることで得られる「何か」に気付くキッカケをくれた「君」という存在もまた“ファ"の正体だったと推測します。
主人公の日常に欠けていたドレミ“ファ"ソラシドが全て揃うことで、未完成だった主人公の恋や日常がより輝かしく色付き、意味を持ったのも「君」と出逢えたからです。

ですから、恋が実るか実らないかが重要なのではなく、恋をすることで日常がより素敵になる、そしてそんな存在(君)がいるということが、日常において本当に大切なのだと、タイトルや歌詞の音階から抜け落ちていた“ファ"にそんな想いを込めていたのではないかと思います。

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恋の結末

こんな好きになると思っていなかった
夢中になるなんて生まれて初めてさ
一日中 うわの空 君を想うと何だか切なくなる

こんな好きになると思っていなかった
一生分の“好き”を使い果たしそうだ
口に出せない言葉 飲み込んだまま
ドレミが止まらない 経験不足の恋さ

出典:ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

ドレミ ドレミ ドレミ レミ ドレミ ドレミ
ドレミ ドレミ ドレミソラシド

ドレミ ドレミ ドレミ ソラ ドレミ ドレミ
ドレミ ドレミ ソラシ“ファ”がない

出典:ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

「君」と出逢い、恋をする意味を、そして日常の素晴らしさを感じられた主人公。
最後のサビは、今までのメロディラインから転調し、同じ歌詞でも違う意味を持っていることを表現しているように感じられます。

さてここからの解釈は、これまでの僕自身の歌詞考察に沿って結論づけていきます。
結論からいくと、主人公と「君」との恋は実らなかった
、、、のではないでしょうか。

1番サビでは同じ歌詞から、「君」への想いを言葉にすることが出来ず、ただただ飲み込んで胸にしまい込んでしまう主人公の様子が見られました。そして最後の“ドレミ ドレミ ソラシ“ファ”がない"というフレーズ。

僕の考察では、未完成だった主人公の恋や日常をより輝かしくする為の日常に欠けたピース(音階)、つまり「君」という存在もまた“ファ"の正体であると考察しました。そんな大切な“ファ"が最後の最後でないわけですから。
主人公は振られてしまった、もしくは告白が出来ないまま「君」という存在を失ってしまった。
悲しいですが、このように結論づけるのが1番納得のいく解釈かなと思います。

しかしながら、初めて人を好きになり、様々な感情や考え方を主人公は手に入れ、この恋をキッカケに、人としてより成長していくことがきっと出来るはずでしょう。
そんな初々しい恋する1人の人間の感情にフォーカスしたのが、今楽曲「ドレミソラシド」でした。

MV感想とまとめ

さて今回は日向坂46「ドレミソラシド」の歌詞解説・考察をしてきました。

まとめの前に、MVのお話を少し!!
今回の撮影は大きなプールの中でのフォーメーションダンス「ドレミダンス」がメインで、背景には空色の幕がかけられていてTHE 日向坂といった全体的に爽やかな印象のMVです!!
またその他メンバーの個人カットも多く、ストーリー仕掛けというよりは音楽と日向坂の可愛さを堪能するだけのMVになっています(褒め言葉です)。

そしてMVのサムネイルにも使われている「ドレミソラシド」の特徴的なフォントは「音符」をイメージしており、歌詞だけでなく、MV全体を通し、個人カットの振り付けでもピアノを弾くような仕草を思わせる要素が沢山詰め込まれていますので、是非チェックしてみたください!!

さて。今楽曲の歌詞解説の前は、日向坂46を組み合わせた“夏"×"ノスタルジック"を感じさせつつも、物語を中心とした王道恋愛ソングと思っていましたが、いやはや。

「ドレミソラシド」では、恋をすることで芽生える自分さえも知らなかった人生に対する新しい考えや感情の可能性を主人公の恋模様ドレミの音階に準えるという、まるで小説のようなまとまりを感じとりました。

最終的には徐々にステップアップしていく恋の様子を“ドレミ"の音階に例えていたわけですが、“ファ"というたった一つが抜けることで成り立つ横断歩道。一方で、その一つを飛ばして突然始まる難解な恋の模様
しかもそれら2つを歌詞の共通の括りとしてまとめてしまうのが、やはり秋元先生、素晴らしいなと感じました。

皆さんも是非“ドレミ"“ファ"“ソラシ"のそれぞれが持つ意味を、自分なりに見つけ出してみてください!!
長くなりましたが、今記事をご覧頂いた皆様、ありがとうございました!!